あの時の気持ちはなんだったんだろう?
ずっと頭の中からあの時の記憶が消えなかった。
そう思ってるうちに、第二回考査が始まろうとしていた。
僕はいつものように塾へと向かっていた。
「こんにちは~っす。」
いつものように先生に挨拶をした……つもりだった。
「こっ、こんにちは……」
可愛らしい声。先生ではない。誰?
向いた先には、あの時の少女がいた。
(えっ、なんでここに…)
一瞬信じられなかった。
「ギター部だよね……」
「なんで…知ってるの?」
「部室にいるとこ見たから…」
少女は僕を知っていた。なぜか嬉しかった。