「天才は良いね。勉強ができて。」
あるヤンキーに毎日言われたこの言葉。大嫌いだった。
「天才じゃないよ。」
僕は答える。
「はぁ!?調子乗んなよ!!」
胸ぐらを掴まれる。首が締まる。苦しい。
誰か助けて。誰か……。
視界の先には友達がいた。だが、目を合わせてくれない。どうして!?助けてよ…。
だから、勉強なんて大嫌いだ。
早くI高校に行きたい……。きっと高校生活は楽しい。それまでの我慢だ………。