魔莉奈

試合が、終わると、夢に、出てきた男が、日向ぼっこ、していました。ベンチに、だらしなく。もちろん、見知らずの男。ただ、夢に、出てきた。ベンチの横に、座りながら、意図的に、当てみを、入れました。
「ぐふっ」
男は、唸りながら、起きます。
「ごめんなさい。間違えて、手のおきどころが。」
私が、笑いながら、話すと、
「凄い間違え方だ!クラクラする。」
その後、私の熱意で、チェーン喫茶店に。
その男は、松柳流空手という流派で、夢と試合の話しを、したら、不思議なことが、あるね、といい、正面からも、そうだけど、横に、入られても、十字受けで、合わし、腰を落とし、軸足は、がに股に、相手が、何やろうと、遠慮なく、思いきりの良さで、腹に、踵から入れる心持ち。防御しても、防御ごと、やるとのこと。相手が、どんな格闘技でも、どんな流派でも、間合いゼロからの、理想は、あるとのこと。
空手の話しに、熱中している男を、みて、恋に、発展するかな?
安いコーヒを、口に、くゆらせながら、思う。
魔莉奈2へ続く