ドルシネア姫



二階堂に迎えに来てもらい俺は部屋へと足を運んだ。


俺の部屋の前に小さくなってる斎藤花恋がいた。


「何?」


俺が冷たく言うと、斎藤花恋は笑顔で


「お帰りなさい。今日のお礼が言いたかったんです。
ありがとう。じゃぁね。」


なんでこいつは笑顔でいられるんだよ。


何で泣かないんだよ。


俺は斎藤花恋の背中に向かって、


「俺好きな奴は宮殿に入れて縛り付けたくないって思ってた。だから、好都合だったよ。あんたが宮殿入りしてくれて。美波を縛り付け無くて。」


斎藤花恋は振り向かずに、


「そ、そう…だね。良かったんだよね。


後ろを向いてるから表情は見られないけど、


俺はこいつに酷いことを言ったんだと分かってはいた。