ドルシネア姫




既に用意を終えたリリカが私の机の所に来た。


「皇太子も勿体無いよねー。顔は良いのにさ、冷酷な感じじゃん?」


確かに。


後三条君という人は女の子に喋りかけられても全く応じない。


それどころか睨みつける程だ。


「まー。後三条君と私達は住む世界が違いすぎるし無理もないよ。」


「そっかー。」


私とりりかは苦笑いをした。