ドルシネア姫




あいつはソファーの上で寝ていた。


馬鹿だな。


風邪引くっつーの。


俺は、寝室で有るだろうドアを開けて毛布を取り出した。


そして、優しくかけてやると、


「よ、陽ぅ……。」


陽?男の名前?


何だよ。


話は早くつくじゃんか。


こいつにも好きな奴がいるんだし。


割り切った仲って事にすりゃー良いじゃんか。


お互い好きな奴がいる同士割り切ればいい。


何を俺悩んでたんだよ。