ドルシネア姫




斎藤花恋がなんだって言うんだよ。


父さんが、斎藤花恋に執着する理由が分からない。


斎藤花恋なんてただの一般人だぞ?


どっかの、令嬢な訳でも無いし。



俺は、きっと美波しか好きにならない。


斎藤花恋なんてただ肩書だけの皇太子妃でいればいいんだ。


俺は、そう思いつつも斎藤花恋の部屋へと足を運んだ。