ドルシネア姫




そして、その女は踊り終えると軽く頭を下げはけた。


『これで高校生部門は終わりです』


と司会者が言う。


は?


さっきの高校生かよ?


「さっきの子、悠斗と同じ学校で同い年の子だよ。」


父さんは舞台を見つめたまま呟いた。


俺の学校のやつ?


俺に纏わりついてくる女の中にはあんな魅力に溢れた女はいない…。


誰だよ。


その日から俺は密かにその女を探してる。


なのに見つからない。



誰なんだよ。