猫とウサギ




ごめんね、君を傷付けて。

君もこれでわかったでしょ?
僕は最低なんだよ。
君に好きになってもらう資格なんてないんだよ。


でもね、君は、ウサギだから。
一人では、生きていけないでしょ?
だからね、君はね。
大切な人を、見つけてね?
僕の事なんて、もういいから。
「僕の代わり」じゃなくて、ちゃんと大切な人を見つけてね。


僕は猫だから。
一人でも大丈夫。
でも、僕は君に幸せになってもらいたいから。
僕も、大切な人を見つけるよ。
心の底から大好きだって思える、大切な人を。


君が、大好きな誰かと、ずっと一緒に居られることを願ってる。

そのためなら、僕は、君のどんな願いでも叶えるからね。


僕のことなんて、忘れていいから。
寧ろ、忘れてよ。
僕が君を好きだったという事実も。
君が僕に抱いた感情も。全部全部、無かった事にしてしまって。

君が僕の事を完全に忘れたとき。
それが、君のスタートだよ。

どうか、二度と君が傷付くことがありませんように。





バイバイ、僕の愛しい泣きウサギ。










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