そんな君の背負っているものは大きかった。
…というか、君の性格が、それを気にしすぎてしまうのか。
僕ならなんとも思わないような事にも、君は傷つくみたい。
君は、人との関係が途切れるのを嫌がった。
自分から、人が離れていくのが。
怖いみたい、だった。
そりゃあ、人間みんなそうだけど。
人一倍、気にしてしまう人だった。
僕ならね。
自分なら離れていく人間を引き留めようとは思わないけど。勝手にすれば?と思うけど。
みんながみんな、僕みたいな人間じゃないもんね。
寧ろ、僕が少し変わっているの。
わかってるよ、そのくらい。
まぁ、そんな繊細な君を傷付けたのはきっと僕で。
試すような真似もした。嫉妬して困らせたりもした。
でも君は、そんな僕に「好きだよ」って言ってくれるんだ。
優しすぎるよ、君は。
君がそんなんだから、どんどん僕がワガママになっていく。
何かあるたび。
僕を励ましてくれた。
間違ってないよ、って。言ってくれた。
僕を、君の大切な人だって言ってくれた。
僕は、こんなにも君にしてもらっていたのに。
君が僕にいう「好きだよ」って。
この言葉だけが、信じられなかった。