「………え?」

「竜…お前…知ってるのか?」


夢は目を大きくする。

華菜は袖で涙を拭き、やっと竜の方を見た。



「あぁ、知ってるよ…教えてやるよ…目的も、生きてここから出れた者の進路も…死体はどこにいくのかもな…」



竜は煙草を地につけると、二人に
「まぁ座れや」
…と言った。



「まず、第一に言える事は…生きて帰れたらパラダイス!!」


「…は??」

夢が微妙な顔付きをして、竜を見た。


「…そっか…賞金がでることも知らないわけだ…」


竜はまた新しく、煙草に火をつけた。



「生きてでれたら賞金3兆円…国の軍人になるなら賞金5兆円…国から支給される」



夢と華菜は開いた口が塞がらない状態だ。


………最高5兆円!!??

馬鹿か!!???

「まっ実際に生還者がでてないからわかんないんだけどね…さ、続けていぃ?」






二人は真剣な眼差しでに竜を見た。