「後からもシャワーがでてて…床にも溜まってきてる…もう私溶けるしかないみたいなの!!!!」


美咲の顔は、勢いを増した硫酸のシャワーで全然見えないが、恐怖に怯えてることはみんなにわかった。


「あたし…みんなな悲鳴聞かれたくないよ!!余計みんなを怖がらせちゃう!!!余計自分が惨めにかんじちゃう!!!!」



―聞こえるのは…一生懸命叫んでいる、美咲の声と、シャワーの流れる音、なにかが溶けはじめている音だけだ。


―下から上がってきている壁は、もう夢の顔一つ分余るくらい上がってきていた。


「みんなこの場から離れて!!!悲鳴を聞かれたくない!!最後のお願い!!!私は大丈夫だから」


「…美咲…」

「行ってよ!!!!」



竜は苦い表情をして、二人の腕を引っ張った。

華菜と夢は泣きじゃくる。


ドアから10メートルくらい離れた瞬間、大きな悲鳴が聞こえた。



「きゃあぁあ!!!あつ…いたぁああぁい!!!!いゃあぁあ!!!!」



しばらくして、声が聞こえなくなった。





「……ぅ…うぁあああん!!!!」


華菜は大声で泣き叫んだ。