ネロの体温が

微かに聞こえる…
ネロの鼓動が

とても心地よく、ずっとこうしていたい、と思った。


だけど…



「も…大丈夫…ありがとう…」


永遠がそう呟くと、ネロはゆっくり永遠から離れた。



「……湯口さん…は…?」


ネロがキョロキョロと辺りを見回した。


すると、


「…罠に…かかって…私が…我が儘ばっか…いうから…」

美咲が涙を堪えながら、ネロに呟くように言った。


ネロは美咲の近くまで行き、美咲をギューっと抱きしめた後、頭を撫でながら行った。


「…じゃあ…湯口さんの分まで…がンばろぅね…」

美咲はネロに抱き着くと、
「ぅん…うん…!!」
…と返事をした。


竜は夢の隣にドカッと座ると、夢に
「メモは?」
…と聞いた。

すると、竜の隣に、深美と真理和が来て、竜にメモを渡した。

「…んー…やっぱ効率よく2チームにわけるべきかな…きりねぇよ…」


竜はさっき通った場所に×印をつけると、残りのドアの数を見て言った。


「…今生き残ってるのは八人…四人ずつ別れよう…んで、1番上と1番下から、調べて行こう」



竜は適当に四人ずつわけはじめた。