その頃、みんなとはぐれた竜達は、ひたすら長い廊下を歩いていた。




「……みんなはどこにいるんだろぅ…」


ネロは濡れたまま廊下を歩いている。

こんな所にタオルなんてある訳がない。

……故に濡れたままの行動…

それは勿論、竜も一緒だ。


「うざいよー…どうしよう…脱出する前に風邪で死んじゃうよー…」


「煩いょ…そんなの私も一緒だから…あと、風邪で死にません。」


すると、竜がペタンとその場に座り、壁にもたれかかった。

そして、ネロに手招きした。


「…?」


ネロが近づいた瞬間、腕を引っ張り、自分に寄せた。


「……なんのマネ…?」


「…しばらくこうしててくんなぃ?真剣に寒いから動く気がしないんだょね」


竜はそう言うと、ネロの肩にもたれ掛かった。


「……こんなんで暖かいの?」


―私は冷たい者どおしくっついたら寒いと思うんだけど…

そう続けようとしたら竜が、

「…あったかいのー」

…と言うから、最後まで言えなかった。


ネロは間近で竜の顔をよく見た。



「……鼻高いですね…」

突然の言葉に、竜はハッと笑った。


「…クォーターだもん」

「私はハーフです」

「見たらわかるよ」

「………東堂さんはなんでこのゲームに参加したんですか?みんなみたいに…強制参加?」


竜はネロの顔を見ると、
「ノーノーノー…俺は自主参加者だよ…」
…と少し悲しそうな目をして言った。