美咲の言葉を聞くと、ニコッと笑って行った。

「…桃!!!」

すると、華菜が美咲の隣に走ってきた。

そして、桃の手を握った。

「ご…ごめんなさい…も…桃ぉ…!!私……私…」

華菜は涙をボロボロと流し、桃の手を握っている自分の手を握った。

「……華菜…」

「…絶対……文句ばっか言わない…協力する…あぁ!こんな状況になるまで我が儘通して……ぅあああん!!!!」


桃は華菜が握ってくれている手に、力を込めた。



「へへ…最後のお願いきいてくれてありがと…ぉ」


大粒の涙を頬に伝えながら、桃は弱々しい声で二人に告げた。







―――ビュン!!!!!!


その時だった。


桃の右端から、刃物がついている巨大な壁のような物が凄い勢いでつっこんできた。


壁が桃をさらい、数秒後にグシャッとなにかが潰れる音がした。



―――残ってるのは…美咲と華菜と繋いでいた手だけだった。



美咲はその手首を抱きしめると、大きな声で泣いた。




――最後まで


――桃は笑顔でいた。





「…桃ぉ…!!!!」



その光景を見て、夢も泣き崩れた。




また…みんなはその場から離れなかった。

いや…


離れられなかった…