みんなの表情が暗い。

桃は唇を軽く噛み締めると、ドアの方を向いた。


もしかしたら死ぬかもしれない。


けど、


もしかしたら、ここが出口かもしれないんだ。


みんな怖いのは一緒。


それを自覚している自分が……


………前にでなきゃ。





「…ねっ」

桃がドアの前に立つと同時に、後ろに喋りかけた。


「私、死にに行くわけじゃないからね!だから危なそうだったら…助けてね?」


その言葉に、夢が返事をする。


「……わかった!そんな奥に入らなくていいからな!!!」


その言葉に、桃は大分安心したらしく、その後すぐにドアノブに手をかけた。


「行ってきます!」


―――ギィィ――


みんなは心配そうに桃を見た。


みんなを気にかけ、無理矢理明るくふりまってる桃を見ると、物凄く申し訳ない気持ちでいっぱいになった。


「――窓とか探せばいいんだよね…」


桃が部屋の奥に入っていく。



「………ん?」


「……どうした?」

夢が桃にドアの向こうからしゃべりかけた。


「ううん!なんでもないの!鍵を見つけたの!今から渡すね!」



桃は奥で怪しく光っていた鍵の所まで行くと、それを拾いあげた。