「…ぷっはぁ…!!!!」


やっと酸素を取り入れると、苦しさからやっと解放された。



「…は…はぁ…は…ありえねぇ…」



罠にかかったハズの竜が、そこにはいた。


「…本当に脱出できたし…やっべぇな…」


脱出でき、少し興奮気味に竜が言う。




「…寒い……」

だが、竜の隣でネロが、寒さに耐え切れず、小さい体をガクガク震わせていた。

竜は横目でネロを見た。



「天井に手榴弾をぶちあてて、そこから脱出するなんて…瞬時に考えれる事じゃねえよ…しかも俺達が無傷でいれるように、すぐに水に潜れなんて…クレイジーな奴だな。」

ネロは無理矢理笑うと、

「……人間…追い込まれたらなんでも…できるみたぃだね…」

…と呟いた。




この場所……つまりさっきの部屋の上の階の部屋に、ネロと竜は脱出できた。


手榴弾の威力は本当に凄いものなんだな、と関心した。




「……まぁ、ここも危険だろうし、はやく出よう」

竜はネロを抱えると、すぐに部屋を出た。



……本当、罠もすぐ作動しなくて助かった。



竜はネロを抱えながら真剣に思った。




「……さて…はやくあいつらを探さないとな…」



竜はネロの頭をぽんぽんと叩いた。

そして再び、廊下を歩き出した。