「―みなさんこんばんは、こちらは政府放送委員会…今からみなさんにゲームのやり方を説明します。」



みんなは急な放送にびっくりしながらも、ちゃんと説明を聞いた。




「みなさんにも分かる通り、無数のドアがあります。あの中の一つだけに、帰れるドアがあります。…後のドアはみんな罠なので、注意してください。罠にかかれば勿論、命を落とす場合があります…」


…あんな何百もありそうなドアから!?


何百分の一って事か!?



「…恐れてはいけません…もし、2時間もして、誰一人ドアの中に入らない場合…我々政府は、この屋敷を破壊しなければいけません。」


「!!」



……と言う事は…


誰も手をださなければ…


………必ず全員死ぬ…!?




「二時間以内にどれかのドアを開け、入れば、あとは時間制限はありません。…出口が見つかれば、このゲームは終了になります。」


必ず一人犠牲にしろって事か………?

みんなの表情が曇った。



「では、あと1時間後…12月24日、午前0時にゲーム開始です。みなさん、がんばってください。」


それを最後に、放送は終わった。


永遠は辺りを見回した。

「………」

――みんなの表情が徐々に色を無くしていることだけが分かった。