沢山喋った後、真理和は急に俯いた。


「?」



永遠は真理和を無言で見た。



「………なぁ…永遠…」


「……なに?」



真理和はやっと永遠の方を見た。




「……いままで当たり前だった事が…1番幸せだった事に気付いた…俺って不幸せ?」



その言葉を聞いた瞬間、永遠の胸が少し痛んだ。


真理和は続けた。


「……このゲームをやって気付いた…日常が…どれだけ…幸せだったの…か……」


「……」


「…この世に…生まれて来た事も…怒られた事も……失恋した事も…深美に出会った事も…全部…全部幸せだった…」


「……あぁ…」


「…なんであの糞ゲームで…気付いたんだろー…」