「……しょ…ぐ…ん……」


「そんな目で見るなぁー…千草ぁ…涙が出てくるよぉ…」


千草は虚ろな目をしている。
その目を見て、海谷は満足そうな顔をした。


「…あの少年達は…あのゲームをした時点でもう人生を捨てたようなもんなんだょお…?千草ぁ?なんでまぁ…そんなのに命賭けて…馬鹿だなぁ!!」


ぺらぺら喋る海谷を虚ろな目で見て、千草は微笑んだ。


「…か…わい…そ…です……ね…将軍…は」



その言葉を聞いて、海谷は無表情になった。


「は?」


千草は続けた。


「…わ…たし…は……後悔して…ません…国…民を…大切な…国民…を……守れたの…だから……」


その瞬間、千草の背中に、衝撃が走った。