「今日の18時に、近くの港に一回だけヨーロッパ行きの船が止まります。…私が貴方達をそこまで連れて行きますので、その軍服を着て、一緒に行動してください。」



永遠は千草の説明を、ちゃんと頭に残した。


さっき貰った紙袋には、千草が着ているのと全く一緒の軍服が入っていた。



「…行動は速やかにお願いいたします…見つかると厄介なんで…」



千草はそれを言うと、隣で寝ている真理和を起こした。


「……ん……」


「黒嶋真理和さん…おはようございます…はやく起きてください…」



真理和がゆっくりと目覚めると、千草はさっき永遠に説明した事を、もう一回説明した。



その間に、永遠は紙袋から軍服を引っ張り出して、着替え始めた。