「……永遠…」


永遠はビックリして、声のした方を見た。


その先は、壁。


「……真理和……?起きたのか?」



声の主…真理和に永遠は返事をした。


「…おはよ…じゃないか…永遠は寝たか…?」


「…うん…寝た……真理和…寝れた?」


真理和は一瞬黙ったが、その後すぐ、
「……うん…夢見たぐらいに…」
…と返してくれた。



永遠は真理和側の壁にもたれかかると、喋りだした。


「……なぁ…真理和…死んだら…どこにいくんだろうな…?」


真理和は突然の変な質問に戸惑ったが、そのあとすぐに返した。


「……俺は…大好きな人の近くにいたいな…」


「……?」


「…他の…不幸からその人を守る守護霊ってのになりたい……」



真理和の言葉を聞き終わると、永遠の頭の中に笑顔の尚が浮かんだ。



そのあと、笑顔は微笑み、
「…そだな…俺もそれでいいかも…」
…と言った。


「寒いな…永遠…」


「…うん…寒い…」


「そっちにも…毛布ないのか?」


「うん…ない…」


「……脱出する前に、凍死しそうだな!」


「…真理和……それ笑えない……」





それから二人は朝まで喋り続けた。