「はぁ…はぁ…22秒5…」


結局これが今日の最高タイムでした。


しかもこのタイムが出たのは、7時の5分前。

ラスト一回の時のタイムでした。


「7時…帰りますか…」


僕はジャージ姿のまま、教科書などが入ってるリュックを背負って、学校スポットを後にしました。


周りはすでに真っ暗。

部活の活動時間は6時半までなので、7時の今はもう誰もいません。


僕みたいに遅くまで、ある1人に負けたくないがために走り込んでいる人なんて、いない_____。



「はぁ…タイム伸びねーなー…」


え…?