その時、この【回復治療室】のドアがガチャっと開く音がした。
「瀬戸…さん?」
この少しオドオドしたような優しい声色は…
「紫苑…?」
まさか、さっきの独り言を聞かれていたのか。澄桃は無理やり頬の筋肉を動かしニコッと笑った。
「どうしたの?」
澄桃は紫苑の顔をじっと見た。
さっきの戦闘で美碧さんと同じ位苦戦していた紫苑は、顔が真っ白になるまで衰弱していた。
しかし今は何とか普段の顔色に戻っているようだ。
「治療…して欲しいところあるの?」
続けて澄桃は腕や脚、それぞれを素早く見ていく。
が、傷らしい傷は無かった。
「いえ…治療室の前を通ったら、瀬戸さんが一人で治療器具を片付けていたので、手伝おうかな…と」
紫苑はおずおずと肩をすくめた。
「瀬戸…さん?」
この少しオドオドしたような優しい声色は…
「紫苑…?」
まさか、さっきの独り言を聞かれていたのか。澄桃は無理やり頬の筋肉を動かしニコッと笑った。
「どうしたの?」
澄桃は紫苑の顔をじっと見た。
さっきの戦闘で美碧さんと同じ位苦戦していた紫苑は、顔が真っ白になるまで衰弱していた。
しかし今は何とか普段の顔色に戻っているようだ。
「治療…して欲しいところあるの?」
続けて澄桃は腕や脚、それぞれを素早く見ていく。
が、傷らしい傷は無かった。
「いえ…治療室の前を通ったら、瀬戸さんが一人で治療器具を片付けていたので、手伝おうかな…と」
紫苑はおずおずと肩をすくめた。

