「今の生徒会だったら歯が立たないかもしれない…でも…」
あの虹の魔法使いなら。
あの虹の魔法使いが生徒会に入ってくれたら…
「美碧さん? どうしました?」
いつの間にか膝の上で拳を握っていたことに気付き、美碧はハッとして顔を上げた。
顔を上げたすぐ目の前には澄桃の顔が。
「な、何でもないわ! 澄桃、手当ありがとう」
ぎこちない笑顔を作った美碧は負傷した左肩を押さえながら【回復治療室】を出て行った。
ーーーダメだわ。
あの虹の魔法使いばかりに頼ってたら…何も強くなれない…!
私がなんとかしなくちゃ…!

