翌朝。

制服を着て、鞄を持ってドアを開けると、家の前に綿本が立っていた。

「学校着くまで待ち切れんかってん」

綿本がタタタッと駆け寄って、家の塀で僕に壁ドンをする。



「先輩がガン○ラ好きや言うならウチもガン○ラ好きんなったるし、美少女フィギュアよりカワイなったる! せやから先輩、ウチの彼氏になりーや! 絶対幸せにしたるで!!」

泣いた跡のある赤い目に見つめられて。

僕は男らしくなりたいと思った。