薄い色の髪を掻きながら向野は言った。
「そんな表立った事したくないなら役員会選抜時点で副総務なんねーよ。仕事何もないけど。単に五十嵐に言いくるめられんのが嫌なんだろ」
「あーそっか!」
「クラスNo.2だもんね。仕事ないけど」
「五十嵐もその心境を悟って楽しんでるんだろうね」
「確かに意地が悪いね」

推理もそこそこに2人が黒板近くから戻ってきた。
「やる?」
「・・・やr」「やるんだってさ!!ほんと何が嫌なんだったんだろうね!!」

「煩い!お前に言いくるめられんのが嫌なんだよ!」

(あ、やっぱり)
と心の中で思う向野だった。