須藤の奥さんの気丈な態度に安心し帰路に着く車の中で僕は安心しきっていた。

そんな安心しきっている自分が、酷く矮小で情けなかった。

僕は自身に呆れ返る。

僕は自身を心配していたのだ。

僕は家に帰ると電気も点けぬままベットに入り暗い天井を見つめる。

相変わらず激しい風雨が窓を叩く。

風雨が窓を叩く音と、風が僕の街に激しく吹き荒む音が止むことが無いのに僕の心は静まり返っていた。

僕は暗い部屋の天井を虚ろに眺めながら、矮小で情けない自分と対峙していた。

そして矮小で情けない僕は安心して疲れに誘われる様に、やがて意識を失い眠りに就く。