『ヨシオカさん、後は大丈夫ですので・・・今日はもうお帰り下さい。』
『いえ・・・奥さん一人では・・・』
『ヨシオカさん、須藤は大丈夫です。あの人はそんなに弱い人間じゃないですし、私はそんな須藤の妻です。・・・ヨシオカさん、だから安心して下さい。私もあの人も大丈夫です。』
そう言って須藤の奥さんはICUの前で気丈な笑顔を僕に見せた。
僕はそんな奥さんを見て須藤が羨ましく思った。
『あ・・・新幹線の玩具はおおきに』
そう言って笑顔でまた頭を下げた。
僕は本当は須藤の事を心配していたのでは無く、もしも奥さんに責め立てられたらどうすればいいのか?泣き崩れられたらどうすればいいのか?そんな事を心配していたのかもしれない。



