次の日になり僕達は海へ行ったが、二人とも泳ぐ事も無く賑やかな海を無言で見つめ帰って来た。
明子を家まで送り、僕は一人の部屋に戻った。
一人になった途端に僕を強い戸惑いが襲った。
明子が答えを出さなかった事は返って僕を不安にさせた。
お盆も過ぎ9月も近付いて来たと言うのに夏の暑さは収まる気配を見せなかった。
明子からの着信が僕の携帯に表示される事も無いまま、僕はお盆後の日常をこなしていた。
僕は相変わらず、どうすればいいのか判断もつかないまま通常通りに業務をこなし、そして一人アパートに帰り寝て次の日を迎える。
心情の変化と言えば、今まで特に苦痛も無く過ごした日常から逃げ出したい衝動が前よりも強く押し寄せて来た事くらいなものだった。



