…おいで

…愛、恋、おいでーーーー



…またこの夢だ。うさぎの夢。

あたりを見渡すと、となりに恋がいた。

なんだか様子が変。前見たときと何かが違う。

『恋、なんかいつもと違うくない?』

『そう?うさぎさん、こんにちは。』

うーん。違和感があるんだけどなぁ…

そう思い、もう一度周りを見渡した。

すると、違和感の原因に目が止まった。

『噴水!噴水が止まってる。』

『ほんとだ…!でも、なんで??』

『わかんない…小鳥たちもいつもと様子が違うよ。とりあえず、噴水を見てみよう。』

いつもはきれいな水が吹き出している噴水が、なぜだか止まっていた。

『…あれ、なにこれ。』

よく見てみると、吹き出し口にきれいな石のようなものが詰まっていた。

『よいしょっ…これを取れば…わぁっ!』

石をどかした事で出てきた水をもろに浴びてしまった。

『愛、大丈夫?!びしょ濡れじゃん…』

『どうしよう…でも、みてこれ。』

『わぁ…きれいな石。なんでこんなものが?』

『わからない。…あれ?うさぎさんたちは?』

石のこととびしょ濡れになったことで騒いでいる間に、二匹のうさぎが姿を消していた。