目を開くと、やはりいつも出迎えてくれるうさぎたちはいなかった。

『昨日と変わらないね…』

『ちょっとそこらへん歩いてみる?』

恋の提案により、噴水があるところの周りを散策することにした。

『初めてこの夢を見たときはあそこから歩いてきたんだよね。』

『うん。私たちがまだ小さかった頃にね。』

そこは小さな森の入口だった。

『そういえば、この森、なんだろう…?』

『うさぎさんたちについていくことに一生懸命だったから、あまり気にしてなかったけど…』

その森は、なんだか薄暗く、不気味な感じがした。

『…入ってみる?』

『入ってみちゃう?でも、愛、こういうの苦手じゃなかったっけ?』

『…うさぎさんたちいるかもしれない??』

『まあ、可能性はあるよね。』

『…恋、そばにいてくれる??』

『まあ、そりゃ一人は危険だしね。』

『じゃあ行く。』

こうして、私たちは不気味な森に入ることにした。