「なーんかあるぞあれ。」

祥香がポツリと呟いた。

「いや、仕事でしょ?今年先生地区の何かしてるとか言ってたし。」

「それは藤咲が望んでるだけだろ?笑」

…まぁ、そうなんですけどね。

「で、素直になってみないのか?」

こいつはホント私の思ってる事見透かしてるわ。

「今の流れで「先生退職なさるんですか?」っていえると思う?」

「無理だと思うけど、要所要所でつまみ出してみたらどうだ?」

「要所要所で?どうやって?」

「例えば、先生来年度は1年生持つんですか?とか。」

「無理なこと言わないでよ。」

「おっ。相川に藤咲じゃん。」