L'a maro e dolce amaro ~甘くて苦い恋の味 ~

-ガラガラッ-

「おーい。藤咲そろそろ帰るぞ。」

祥香が顔を出す。肩には自分の荷物と私の荷物がかかっていた。

「あっ!祥香ちゃんごめんよ。荷物ありがとう。」

「ホントだよ。突然出ていって佐々木先生心配してたぞ。」

…今度あったら絶対謝る。

「とりあえず帰ろ。もう暗くなるし。」

「うん。…あの先生。本当にご迷惑お掛けしてすみませんでした。」

「いいよいいよ。こちらこそ、なんかごめんね?また今日の埋め合わせさせて貰ってもいいかな?あゆむさんの分からない所教えてあげれてないから。」

…完璧に忘れていましたわ。

「はい!お願いします!」

本当は色々聞きたかったけど、聞ける雰囲気じゃ無かった。

この思いはせめて入試が終わる迄閉まっておこう。