「ねぇ…人んちの前でなにやってんの?」
「え…?」
「ここ…俺の家なんだけど?」
敬太…!?
「あ、すみません。こんな所で邪魔しちゃって。じゃあ…西野、また明日!」
顔を真っ赤にした高谷君は、走って帰って行ってしまった。
…何か…気まずいな…
敬太に見られてたってことだ…よね?
何も言わず、ただあたしも見つめる敬太。
いつもみたいに何か言ってよ。
『アホ』とか『馬鹿』とか…
何でこんな時に限って何も言わないのよ。
「敬太…あの…」
言いかけた瞬間、右腕を掴まれ敬太の家の中に引きずりこまれた。
「ちょっ…ちょっと敬太!?急にどうしたの?ねぇ!?」
終始無言の敬太は部屋に入り乱暴に閉めると、あたしも突き飛ばした。
「いったぁ〜…ちょっとなにする…」
「あいつ、誰?」

