庭で桜の木が風で揺れて淡い桃色の花びらをどこへやら運んでいる。


枝には、スズメだろうか数羽で会話をしているように聞こえる。


目覚ましをセットしていたため早めに起きた私は、いつもの黒ぶち眼鏡をかけて真新しい制服を着ていた。


「お姉ちゃん!髪やって?お団子!てか、いい加減その眼鏡からカラコンに変えたらー?元が整った顔してるんだし。モテると思うよ?」


ノックをして入ってきたパジャマ姿の妹。