「あ?誰だよ。」 「辞めるも何もただ、ケー番聞いてただけだけど?」 批判を投げるチャラい男子生徒。 そんな奴等を前にしても怯まない彼は、冷静。 「桜井 白」 細い唇が微かに上下左右に動いて言葉を発した。 「んな、事はどうでもいいんだよ!」 聞いておいてそれは無いんじゃないの? 失礼なやつら。 「あ、駅に着いた。」 言葉を言い終えると共にドアが開いた。