「っ......こ、こんにちは...」
一時の間、時間が止まったように感じた
多分...いや、絶対に私は彼に見惚れていたはのだろう
青年はペントハウスから飛び降り、ドサッと綺麗に着地する
その行動のひとつひとつに目を奪われてしまう
目が合えば青年は小さく微笑み、此方にゆっくり近づいて来た
「...君とは初めまして...か?」
「あ、そうですね。初めましてです」
私はこくっと頷く
「そうか...俺は3年B組の柳澤 瑰(やなぎさわ かい)だ。宜しく」
そういって、彼...柳澤先輩は右手を差し出してきた
柳澤先輩の右手を一時見つめれば軽く握り、彼に目線を移せばゆっくり口を開く
「私は1年F組の神影 綾樺です。此方こそ宜しくお願いします。柳澤先輩」
柳澤先輩の手を放せばにぱっと微笑む
彼も小さくだが微笑んだ
