先輩が好きで何が悪い!


「...え...?」



私が屋上に入った時は誰も居なかったはず...



私は辺りを見渡す



「此方だ」



上から男の声がした


透き通るような綺麗な声...いったい誰だろう、と思えば上を見上げる


そこには、屋上のペントハウスの端に座っていて足を組んでいる一人の青年が居た


切れ長な目に右目の下には泣きボクロがあり、黒縁眼鏡をかけている


髪は黒髪で、サラサラッと風に靡いていた


左耳にはボディピアス(アクアマリン)をつけている


青年は、どこか艶っぽさの混じった笑みを浮かべて此方を見下ろしていた