手紙~親愛なるあなたへ~







私は今日も手紙を書きます。









そろそろ時間でしょうか。
段々と重くなっていく瞼。今目を閉じてしまえば、もう開くことは無いでしょう。
少し怖くて、とても幸せ。
あなたも、こんな気持ちだったのでしょうか?

毎日毎日欠かさずに書き続けた手紙。
あなたの真似をして書いた手紙。
涙でボロボロになった手紙。
それはあなたに届くことはなく、箱の中に溜まっていくだけ。
でも、それでも。幸せだった。書いている間は、あなたを思い出せて。あなたが見ていてくれるような気がして。

とても幸せで、とても残酷な時間だった。

僕は、顔も、声も、体も、昔とは変わってしまいましたが、あなたは僕を愛してくれるでしょうか?
きっと、きっと愛してくれるでしょうね。優しいあなただから。

結局、僕の想いが変わることはなかった。
あの時から、最初に出会ったあの日から、僕はあなたを愛していました。
それは今もずっと変わらずに。



あなたが僕に最後に私にくれた手紙。
文字が震えていて、読みづらい手紙。
あなたの気持ちがこもった手紙。
あなたの悲しみがこもった手紙。
その手紙を読んで、あなたという人間を知りました。そして、もっと好きになりました。


あれは僕の宝物。


好きです、どうしようもなく。



そんなあなたに、やっと会うことができるみたいです。
もう、頭はうまく働かなくて。
体は動かなくて。
指先は冷たくて。

少し、怖いけれど。


あなたに会えるのなら、この感覚も、全て幸せと呼ぶのでしょう。



ずっと、ずーっと会いたかったんです。

今から、会いにいきます。







end