「じゃあね」 そう言って玄関を出ようとしたとき 手をつかまれた。 「ちょっと何回私を止めれば気がすむの」 止められたのは学校の時と2回目。 怒ろうと思って振り返ったとき私の肩に矢代くんが顔を埋めた。 「え!?どうしたの!」 ビックリしすぎてなにもできない私をよそにゆっくりと口を開いた。 「なんで兄貴のこと下の名前で呼んでんの」 「い、いや!呼んでって言われたから!」 この前まで初恋がどうのこうのなんて騒いでた女の子にこの状況は耐えられないって!