「入れば」 矢代くんはだるそうに一言はなって先に中に入っていってしまった。 これ届けに来ただけなんだけどなぁ そう思いながらも恐る恐る家に上がった。 「お邪魔します」 男の子2人兄弟にしてはきちんと部屋が掃除してあって白と黒の家具で綺麗にしてある。 「ん」 なにかと思うと矢代くんが私に麦茶を入れたコップを差し出していた。 「いや、私はただこれを届けに来ただけで…」 「なに?兄貴とは仲良く話すくせに俺とは話したくないの?」 断ろうとする言葉を遮って矢代くんが冷たい目で私に言い放った。