何もかもがもう嫌だと

 いっそ

 捨てることができたのなら

 もっともっと

 楽になることができたんだろう

 だけど僕は

 嫌だと言いながら

 捨てることができなかった

 諦めることもできなかった




 どちらも選べなかった




 だから僕は今

 目を瞑って

 何も選ばない

 ただ

 無の世界に

 闇の世界に

 ひっそりと佇むことを決めたんだ