しばらく立ち止まっていると、近所の人達が集まってきた。

小さい子が親に向かって「なにがあったの?」としつこく聞いている。

俺はずっと俺を責め続けた。

ふと我に返ると周りが野次馬だらけになっていた。

その中から一人野次馬の一番前にでた明らか様に主婦であろう女性が飛び出てきた。


「...!?...なの!?ねえ!お願い、娘を助...!」


他の野次馬の声でよく聞こえないが、多分彼女のお母さんだ。

お母さんは俺の姿に気づき、俺に尋ねる。


「同じ学校の子?...は大丈夫...の!?」


「俺にも...わからないです、もう頭の中が真っ白で...」


すると女性は泣き崩れ、その場に座り込んだ。


「...呼吸が止まりました!すぐに電気ショックを!」


「ダメです!ちゃんとした器具が足りません!」


この街灯の少なさと車が通るには不便な道。

救急車の出発が苦難していた時に



____彼女は息を引き取った。