無口な君と。

「なるわけないじゃん!!先生だよ?なんでそう思うの。」


「だってかっこいいし、しょっちゅう頭なでられてるるじゃん?どきーってしないの??こうやってさぁ」


衣頼は私の頭をわしゃわしゃーってなでた。

確かに先生はこんな感じでなでるけど……。


「朱希先生はもっと優しくなでるよーう」

うー、髪ぐしゃぐしゃ……。



直しながら横を向くと、ちょうどいたお兄さんと目が合った。


トクンっ

急いでペコってお辞儀するとお兄さんは軽く手をあげてすぐに行ってしまった。


ドキドキ……

朝から会えた……。