「…元気?」

「うん、元気だよ!唯人は?」

「俺も元気だよ」

「そっかあ…」

「なあ、戻ってきてくれよ…」

「…っ、え…?」
自分でも驚く位弱々しい声で呟く。

「俺、離れて分かった。お前がいねえと駄目なんだよ。何も出来ねえし…ひなの大切さも存在のデカさも…ごめんな。許して貰えねえだろうけど…もう二度と泣かせないから…」

「ばかっ…最低男なのにっ…忘れられないよ。唯人が忘れられないっ!」

「今すぐそっち行くから!待ってて!」
ひなの言葉にたまらず電話をきり
走り出す。

もう二度と泣かせないから…
俺の側にいてください。