「ただいまー…って、いねえんだったな…」

おかえり!
優しく微笑む君が浮かぶ。

ひなが家を出て、もう一週間が経つ。

付き合って1年、結婚だって考えてた
でも、でも…絆はただ壊れていくだけで

「もっ…限界だよ」
そう呟き涙を流すひなを思い出す…

俺は最低な彼氏だった。
ひなの存在はいて当たり前で、
いつだって優しく包んでくれた

その優しさに甘えて、
「今日、夕飯食べてくるな」

「え…今日も外食?」

「おー、朝までに帰るから」