「どこ行く?何食べる?」

楽しそうにはしゃぐ君が眩しくて
告白なんて出来ねえよ…と
つい弱気になってしまう。

村山に惚れてもう1年が経つ。
クラスの男子ほとんどから人気の彼女は
高嶺の花でまさか花火大会を
一緒に行けるなんて思ってなかった。

花火大会、一緒に行かね?

緊張で手が震えながら行った放課後

いいよ、行こう!

笑顔で返事してくれた村山を
思い出しながら浮かれて歩いた通学路

「綿あめ美味しい〜♡」
嬉しそうに俺を見て話す姿に
どんどん惚れてしまう。