Many love's

ふと視線を後部座席に移せば
ピンクのクッションにピンクの膝掛け…

彼女…いるんですか?

その一言が出せなかった。

「どした?」

優しく覗き込む藤岡さんに
ドキドキする気持ちは
彼女の存在に気付いても消えない…

せっかく、助手席に乗せて貰ったのに
この日の会話は上の空になってしまった。