「あはは!!!」
宏人の言葉に思わず笑ってしまった。

くるっと振り向けば笑われた事が
不服そうに宏人が睨む

そっと宏人のほっぺを包み、おでこをくっつけて
「ごめんね」

と言えば、私の背中に手を回し宏人も
「俺も悪かった」
謝ってくれた。

「やっぱ、ほっぺも耳も真っ赤だもん…何時間待ってたの?」

「そんなの言わねえよ!笑」

私を抱きしめ笑うあなたを見て、
喧嘩も悪くないなって思えた冬の始まり…